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MUTE.log

マンガ、うまいもん、旅、そしてエンターテイメントについて、だらだら書いていきます。

吟鳥子『アンの世界地図』の聖地巡礼をしてきました。

前振りもなく唐突に始まりますが、ようやく今年の夏休みを使って吟鳥子先生の『アンの世界地図』の舞台(あるいはそのモデル)となった場所を巡る旅…いわゆる聖地巡礼をすることができました。

折しも最終巻である第5巻が出る直前ということで、舞台巡りとしてはちょっと中途半端になってしまうし、あとから整理して考えてみると、もっとあれこれ準備していくべきだったなという反省も多い旅でした。ぜひとも何周も読んでもどうしても抜け落ちてしまうポンコツ頭を叩きながら次のタイミングで保管できればと考えております…というエクスキューズだけ先にして始めましょうか。

アンの世界地図~It’s a small world~ 1 (ボニータコミックス)

アンの世界地図~It’s a small world~ 1 (ボニータコミックス)

アンの世界地図?It’s a small world? 1 (ボニータ・コミックス)

アンの世界地図?It’s a small world? 1 (ボニータ・コミックス)

大阪から徳島までの高速バスで乗り付けて、レンタカーに乗り換えて来た道を戻るようにして、鳴門市寄りの森陶器さんにお邪魔しました。

森陶器さんは第12話(第2巻収録)・第20話(第3巻収録)で登場する大谷焼の窯元です。(駐車場からの道だったので、逆方向で撮影してしまいました)

ここは物語の中核の一つである坂東俘虜収容所の話題の皮切りになるマイズナーとの出会いの場である水琴窟がある場所です。

第2巻115ページの2コマ目の入口すぐには甕は並んでませんが、店舗の中央部にかなりのお値段の甕がずらりと並んでいます。 (もちろん3巻147ページのあたりのとおり水はバシャバシャなったりしていませんw)

水琴窟は前述の入り口の真反対側にある樹のゲート(第2巻116ページ)をくぐって、坂を上っていき…

登り切ったところにあります。

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勝手な印象でもっと広いものかと思っていましたが、こじんまりした中にマイズナーとアンが向かい合って座っていたベンチと甕でできた椅子が並んでいます。

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アンが座っていたのはこんな感じの椅子ですね。

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「水琴窟が聞けます。静かにお聞きください」の案内書き。

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これでもかと照りつける日差しから隔離された涼しい空間にさらに涼やかな音(個人的には鋭利な印象も)が響き、時間の流れがかわるような不思議な体験ができました。

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ちなみにそのあと森陶器さんのお店で大谷焼のぐい呑みを購入してみたのですが、そういやアンはあのとき目的の品をきちんと買えたのでしょうかw


次に向かったのは道の駅第九の里です。

その名の通り、坂東俘虜収容所の跡地の程近くにある施設。 傍らには鳴門市ドイツ館という資料館もありますが、まずは腹ごしらえ。ドイツっぽいものということでホットドッグを注文。大変美味でした。

屋内の梁を撮影するのをすっかり忘れていましたが、この道の駅の骨組みと外壁部は収容所のバラッケをそのまま使ってます(内側の板張りは張り直してるので真新しい)。軽食所という看板も収容所内でケーキ屋や肉屋をやっていたというエピソードを思い出させてくれますね。


食後はドイツ館へ。

中の展示の撮影は禁じられていて何もお出しできませんが、作中で描かれているような室内や机などの展示もされています。 作中では収容されている期間や人物の脚色がもちろんされているわけですが、そのままモデルになっている人物もちらほら見受けられるので、聖地巡礼には絶対に外せないです。(吟鳥子先生的にも推されているロケーションです)

個人的に気になったのは遠足的行事をかなりの頻度で開催しており、時としては40㎞先まで行脚していたとのこと。その自由さに思わず吹き出してしまいました。作中の彼らだとどんなこと言いながら山や海へ向かっていたのか想像するのも楽しいですね…。スピンオフ読みたいなり。


続いて行ったのが、実際の坂東俘虜収容所の跡地であるドイツ村公園。当初の予定では道の駅から歩こうかと思いましたが、暑さに負けて車移動。駐車場もあるので安心です。

ただ、跡地といってもほとんど残ってるものがないため、作中でも出てきたドイツ人慰霊碑にお参りだけしました。 旅行前日のユーハイムで何か買っていくか迷ったんですが、かさばるのでやめました...(^^;

「ピクニック」していただろうあたりを絵(主に石畳)を手掛かりに捜索。他にそういうことしている人がいないと流石に悪目立ちする場所だなあというところで、そりゃあおいちゃんにしばかれるわ、と思いましたよw


車で再びドイツ館前を通過してすぐのところにある大麻比古神社へ。

ここはアキが巫女バイトしている神社のモデルとなっているお社(という情報を作者の吟鳥子先生に教えていただきました!!)とのことで、手水舎(第26話、4巻120ページ)や拝殿(第2話、1巻57ページ)はそのまま。

4巻の124ページからのシーンは作劇の都合上だと思いますが、本当の配置と左右が反転しており、リアルではお守りとか売ってる授与所の位置になってます。

(右の写真は127ページと同じような角度の再現を試みたもの。同じ場所から拝殿を見たのが先ほどの写真です)

授与所のあたりから同じ角度で拝殿を撮るとこんな感じ。

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ほかにも境内にはサル出没の警告看板があったり、メガネ橋やドイツ橋と呼ばれるドイツ人俘虜の方々が作った石橋が今も残されています。


続いて向かったのが、美馬市の脇町のうだつの町並みです。 (お社から小一時間ほどかけて西へ移動しています…)

1巻のあとがきにも書いている通り、間取りこそ変えているものの、吉田家住宅 藍商佐直がアキの住むうだつのある家のモデルになっています。

かなりの部屋数にまず驚くと共に、作中に出てくる中庭に面した縁側、蔵、曰くのありそうな井戸、見ているだけで、そこに彼女たちが現れるのではないかと思ってしまうぐらいに、あの家でした。

モチーフになるシーンは多いので、写真を羅列しておきます。

ちなみに蔵に『アンの世界地図』の紹介パネルとイラストがありましたよ。詳細は現地にて!w


そして最後に行ったのが、眉山。

第28話(4巻収録)でアンが連れていかれたときのルートはおそらく眉山ドライブウェイなのではないかと想像しているのですが、不慣れな山道で冒険したくないので、徳島市街部を抜けてから眉山パークウェイという道のりでした。こちらの道のりでも飛ばしたら、左右にものすごく振られるのでアン同様に車酔いすると思います(^^;

駐車場に車を停めて、展望台のほうへ。(途中、あおいちゃんも詠んだ万葉集の歌碑を抜けていきます)

パゴダ平和記念塔前の展望スペースが4巻の終盤のロケーションです。左は165ページ下コマ。狛犬はパゴダ平和記念塔入り口のものになります。

172ページ左コマはこんな感じ。

しかし、あのあとどうやってアンは帰ったのかなあと脇町・眉山間の移動に少し疲れた自分は思いましたとさw


おまけなのですが、その次の日に大塚国際美術館に向かい、そこで1巻86ページで触れられているような絵も発見しましたよ。


とまあ、最終巻である5巻の発売前という微妙な時期になってしまいましたが、念願の聖地巡礼が出来て本当に良かったです。あと数日に迫った発売日が待ち遠しくもあり、終わってしまう寂しさもあり、複雑な心境ですが、彼女たちの冒険の行く末を見届けたいと思います。

アンの世界地図~It’s a small world~ 1 (ボニータコミックス)

アンの世界地図~It’s a small world~ 1 (ボニータコミックス)

アンの世界地図?It’s a small world? 1 (ボニータ・コミックス)

アンの世界地図?It’s a small world? 1 (ボニータ・コミックス)


(追記:2016/8/16夜) 5巻がリリースされました。

アンの世界地図~It’s a small world~ 5 (ボニータコミックス)

アンの世界地図~It’s a small world~ 5 (ボニータコミックス)

アンの世界地図?It’s a small world? 5 (ボニータ・コミックス)

アンの世界地図?It’s a small world? 5 (ボニータ・コミックス)

聖地巡礼先として詳細は伏せますが以下の2点が追加されました。

あと、こちらも詳細は伏せますが、作中に登場する小物についても2点追加です。